3Dプリンター造形とは
ゴム部品の試作は、これまで切削加工等で対応していました。複雑形状で切削が困難な試作品は試作金型を起こして成型し、形状を確認する必要がありました。金型を製作するという事は、それだけコストと時間がかかります。また初期形状で改善点が見つかれば、更に金型を改造し確認する必要があります。
今回、ご紹介する3Dプリンターでモデルを造形すれば、金型費用や納期を大幅にカットする事が可能です。
但し、材料は限られてしまいますので、その点のみご注意下さい。
3Dモデルの精度について
製品を組立確認するには試作品も精度が必要です。弊社の提供する造形品は積層ピッチが30μmの高精細ですので、組付けも十分可能な精度です。
左図の小さな四角い窓は、1mm角の穴となっており、25mm以上の深さで貫通しています。
金型で成型するには、この1mm角の芯棒を金型に約190本も立てる必要があります。
金型費用もかなり高額になり、製品も成型が出来れば、高価な製品代となります。
しかし、この様な形状は金型で製造する事は困難ですが、3Dプリンターでは再現する事が可能です。
形状にもよりますが、製品の寸法公差については±0.2程度の寸法精度で造形可能です。
3Dモデルの柔軟性
従来3Dプリンタで作ったゴムライクのモデルは、折り曲げ等に弱く折れたり裂けたりしてしまいます。
弊社提供の造形品は柔軟性もあるので、押しても引っ張っても元の形状に戻ります。
※本来のゴム製品には劣ります。
造形品の硬さは、低硬度シリコンゴムのAR-G1Lと、高硬度シリコンゴムのAR-G1Hで2種類から選べ、 試作品で硬さの評価も可能です。